特捜9　season3（5/27日放送）⇒「特捜9」season1 第4話「床下の白骨死体」あらすじ　犯人は元警察官？

「リフォームをしないこと」が亡き妻の遺言

民家の床下から、死後5年以上経過しているとみられる白骨が発見された。

現場の遺留物は、腕時計、ロウソク、盗聴器。

白骨の頭部には陥没跡があり、背後からの殴打による撲殺と推定された。

疑わしいのは居住者であるが、居住者の三好加奈子（松岡由美）は関与を否定した。

捜査を進めるとほどなく遺骨の身元が明らかになった。 遺骨の身元は中原という男だった。

中原には脅迫などでの逮捕歴があった。

中原と三好家との関わりは、三好家に残されていた領収書から判明した。

中原は当時、三好家にシロアリ駆除で出入りしていたのだった。

鑑識の猪狩哲治（伊東四朗）は、加奈子の父親・三好泰三（小松政夫）に話を聞くために、三好泰三が入居しているグループホームを訪ねた。

三好泰三は元警察官で、猪狩とはかつての同僚であった。

しかし三好は認知症を患っていて、かつての同僚の猪狩のことがわからなかった。

認知症の三好は、猪狩らの前でも、数年前になくした妻の幻影と会話するばかりだった。

しかし猪狩が何気なく発した「リフォーム」という言葉には過剰なまでの反応を示し、「リフォームはだめだ」と言い張るのだった。

その理由が判明した。

三好の妻が生前書き残した夫あての言伝帳に、「リフォームはしないことと」と書いてあったのだった。

言伝帳の言葉の謎

現場にロウソクが残されていたのは停電があったからではないとの推測から、犯行は2011年3月の東日本大震災後の計画停電時に行われたものと推定された。

そして加奈子の告白から、日時も特定された。

加奈子の告白によると、当時家に出入りしていた中原から駆け落ちを持ちかけられていて、要介護者の母親の介護疲れもあって、彼女はその誘いに乗っとのことだった。

しかし中原は待ち合わせのホテルに来ず、その日を以降中原と連絡がつかなくなったとのことから、中原はかけおちの当日に殺されたものと特定された。

三好家の家族構成は、三好、妻、そして娘の加奈子の3人。

三好家内での犯行であれば、犯人は3人のいずれかの可能性が高いが、三好には当日警察勤務していたというアリバイが確認された。

また三好の妻は、寝たきりの状態であったので単独での殺害は不可能と思われた。

そして加奈子は、今回のリフォーム発注者で、遺体発見の通報者でもある。加奈子が犯人であれば中原の遺体が埋まっていることを知っているのでリフォームを行う筈がない。

果たして犯人は誰なのか？

捜査が行き詰まったかに思えたその時、三好が猪狩を呼び出して「自分がやった」と犯行を告白したのだった。

三好は妻が残した言伝帳から、妻による犯行だと勘違いして妻を庇うために「自分がやった」と供述したのだった。

三好の妻の言伝帳を筆跡鑑定すると、90%の確率で本人によるものとされたが、「リフォームはしないこと」という最後の項目には違和感があった。

特捜班班長の宗方朔太郎（寺尾聰）は、三好の妻の生前の挨拶状を見つけ、その項目のわずかな筆跡の違いを見つけ出した。

最後の項目「リフォームはしないこと」という項目だけ、後から書き足された可能性が出てきた。

第三者は誰？

三好が入所するグループホームの介護福祉士の筆跡と、言伝帳の「リフォームはしないこと」の筆跡が一致した。

浅輪直樹（井ノ原快彦）らは三好が入所するグループホームに出向き、介護福祉士に話を聞くと・・・・・・・

彼女は中原の元恋人だったが、中原の度重なる犯罪行為、暴力に嫌気がさして中原とは別れたのだったが・・・・・。

介護福祉士としての新しい人生を歩み始めていた彼女は、三好家で偶然中原に再会してしまい・・・・・